保育理念
本園は海があり山があり静かな恵まれた環境のもと、キリスト教を基盤としてインクルーシブ保育を行います。
すべての人を神様が愛してくださるように、多様性を持ちながら、「自分を愛し、人を愛することを子ども自身が体現する」ということを大切にしています。
そのためには泥だらけになりながら思いっきり遊び、励ましあいながら頑張る経験、本物に触れる機会を得るなど、たくさんのことを子ども・保育者・保護者が共に作り上げ、大切にしていくことが不可欠です。
私たちは子どもたちはもちろん、保護者と地域の方々も含め共に育ち、共に生きるを胸に過ごしています。
インクルーシブ保育について
本園は、前理事長・園長の河井忠治先生・多喜子先生の方針であった、どんな子も一緒に過ごし、学び、成長するを実現するために、障がいがあってもなくても全てを同じ環境下の基、保育をしています。今の言葉でいうインクルージョンです。
昔は統合保育という言葉を用いていましたが、区別をせず、加配をつけずに60年以上続けています。
沿革
1947年に聖路加国際看護大学看護婦寮が幼稚園を開園。
2年後、病院の経営方針が変わり幼稚園は続けることができなくなりました。しかし、その時7人の母親たちが立ち上がり、1948年に名称のみを引き継ぎ聖路加幼稚園として現在に至っています。
1977年、安田生命社会事業団による「障害児教育報告会」にて、
神奈川小児療育相談センター元所長 佐々木正美先生と共に
幼児保育者の立場から発表。
発達障害児、知的障害児と共に過ごす時間を
お互いの宝として現在も力を入れています。
聖ルカ合宿
40年以上続く聖ルカ合宿の始まりは、故河井多喜子先生の思いからでした。
卒園生の障がいを持った男児を親無しで旅に連れていくというもので、当時は北海道と本州を繋ぐ青函トンネルは開通しておらず、上野発の夜行列車と青函連絡船、ローカル線を乗り継いで、片道20時間ほどかけて行く大旅行。
先生は、1人でも私たちを求め、必要としていればその子にたくさんの経験をさせたいと、常に思いを行動に移す先生でした。
その思いを形として続けていることの一つが、この聖ルカ合宿です。